

ひたすら走る、いつかと同じように。



AWARDS
・第41回 ぴあフィルムフェスティバル (PFFアワード2019) 観客賞
・第22回 ブエノスアイレス・インディペンデント映画祭招待作品 アヴァンギャルド&ジャンル部門(PASSION)
・第5回 新人監督映画祭 中編部門 準グランプリ
・2019 門真国際映画祭 門真市長賞
最優秀助演男優賞(髙野春樹)
・2019 カナザワ映画祭「期待の新人監督」入選
・第20回 TAMA NEW WAVE ある視点 入選
Introduction


よくある暴走族映画なのか?不良のエンタメなのか?
いや、違う、友情の物語である。
舞台は埼玉県幸手市。実在する暴走族「幸手櫻會」に監督自らが入念な取材を重ねて脚本を完成させた。従来の暴走族や不良映画のイメージを根底から覆す視点とリアリティに拘った描写で新しい暴走族映画を作り出している。どこか懐かしさを感じさせる世界観、キャストも実際の暴走族だったかのような演技でオリジナリティー溢れる作品となっている。
本作を監督するのは、福岡インディペンデント映画祭でグランプリを受賞するなど評価を得ている末松暢茂。大阪西成あいりん地区のスラム街に生きる若者を題材とした「TORE」、北アルプスの麓で生きるマタギと少年を描いた短編「ハルとロウ」などがあり、独自の世界観を表現し続けている。
メガホンを取った末松は主演も務める。海外からの評価も高く、出演作にアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督「BABEL」やマイケル・マン監督「TOKYO VICE」(HBO max / WOWOW)などがある。他キャストには「ケンとカズ」で印象的な演技を見せた髙野春樹や小田哲也など個性的な俳優が名を連ねている。本作で髙野春樹が門真国際映画際最優秀助演男優賞を授賞。
第41回ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード、門真国際映画祭2019など国内外のインディペンデント映画際、国際映画祭を席巻してきた本作、満を持して劇場公開。
Story

過ぎてしまった時間と変わらない友情。
多くは語らず、ただ排気音と共に駆け抜ける。
東京のクラブハウスで働くカズヤ。漁師をしているソウジ。埼玉の地元でキャバクラのボーイをするトモキ。
かつて同じ暴走族「幸手櫻會」のメンバーであった三人は、それぞれ の日常を送っている。
ある夜、仕事中客同士の些細な揉め事に巻き込まれたカズヤが、突然東京を飛び出し地元へと帰る。
その日は偶然事故で亡くなった友人・マコトの命日であった。
カズヤ、ソウジ、トモキの3人が久しぶりに再会をし、かつての青春時代に向かっていくかのように走り出す。
監督プロフィール

末松 暢茂 Nobushige Suematsu
1983年1月30日生まれ。
俳優としても活動しており、世界的な名匠であるアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ『BABEL』にてスクリーンデビューを果たす。 その後、俳優の活動をしながら映画制作を開始。初監督作品である『TORE』では、まだ現在のように整備される前の大阪西成あいりん地区に住み込みで取材をしながら映画を制作。同作品は福岡インディペンデント映画祭にて120分部門のグランプリを授賞。それ以降の作品も、テーマとなる土地のコミュニティに徹底的に密着するスタンスで映画を制作し、飛騨高山のマタギを描いた短編『ハルとロウ』ではドイツのハンブルグ日本映画祭などに招待される。 近年では、俳優として海外ドラマ『GIRI/HAJI」やマイケル・マン監督の『TOKYO VICE』など国内外を問わず海外作品でも活躍の場を広げている。
